2012年9月12日水曜日

市場拡大に必要なもの

市場拡大期というと一般的に社会秩序が安定した時期だと考えがちです。確かに、戦火から逃れるだけで皆精一杯というレベルの(≒秩序が根底から全面崩壊するほどの)異常な戦乱下では商売どころの話ではありません。

 しかし、史実を辿ってみると次のような事実に遭遇します。まず、社会秩序が長期にわたって安定していた中世ヨーロッパでは市場はほとんど拡大していない・・・、また、日本の戦国時代は逆に城下町や宿場町の前身となる都市が繁栄し始め、市場は意外にも拡大していた・・・、これらの現象事実からは、市場の拡大期は安定期であるという捉え方は間違っていると思われます。


 論理的に考えても、市場とは序列統合のすきまを突いた‘抜け道’であり、万全な国家体制は市場にとってはむしろ邪魔者です。つまり、市場拡大には序列統合内に一定の‘ひび割れ’があることが不可欠であり、極論するなら、市場とは不安定期の方が拡大しやすいと言えます。

 では、一見安定度が高いように見える近代社会では、どのようにして市場は拡大してきたのでしょうか?。

 その原動力は‘アンチ序列’の共認形成、つまり近代思想の蔓延ですが、別の角度から見てみると、近代市場はほぼ金融資本家が私腹を肥やすことで拡大してきたと言えます。したがって、国家を頂点とする序列統合に対して、金融資本家は「個人」や「自由」という近代思想を巧みに利用して、秩序を不安定化する共認形成に成功したとも言えそうです。ここからは、言わば近代思想と金融資本との切っても切れない蜜月関係が延々と続いていきます。

 最近のマスコミの政府攻撃には辟易とするばかりですが、その黒幕にアメリカ金融資本の影が見え隠れするのも、彼らメジャーが日本の富を吸い上げるには、日本の序列秩序を不安定状態に置いておく必要があるからです。おそらく、近代思想の先鋒であるマスコミを操り、国家の目を盗んでは私腹を肥やすというシナリオは、アメリカ金融資本にとっては常套戦術あるいは古典的戦術なのでしょう。

 市場拡大には国家統合における不安定要素が不可欠である・・・、この基本原理に対して一役も二役も買ってきたのが近代思想でありマスコミです。そして、この構造を巧みに利用してのし上がり、今国際市場を牛耳っているのがアメリカ金融資本(=ユダヤ資本)だと捉え直してみると、すべてが繋がるという気がします。

土山惣一郎

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